



著者:内田百閒 / 画:金井田英津子 / 出版社:長崎出版 / 160mm × 215mm / 92P / ハードカバー
夏目漱石『夢十夜』の影響を感じさせる幻想譚『冥途』をはじめ、『花火』、『尽頭子』、『烏』など内田百閒の幻想・怪綺譚掌編6本に、金井田英津子による版画が彩りを添えた美麗な一冊。夢のように芒洋とした、不可思議な世界に挿絵をそえられることでイメージが固定されるのを嫌うのか、より作品世界にのめり込めるのかは読者次第。いずれにせよ本書を開けば、百閒の幻想譚を読めば木版の風景が頭のなかに広がる、それほど作品世界と切りはなせないほど親密に構築された書物です。こちらは版元倒産につき絶版状態の自由価格本ですので、函裏面価格欄にシールがございます。古書ではなくデッドストックですが、函に擦れなど軽度の痛みがある場合がございますので、ご了承の上お買い求めください。