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《誠光社の本棚から》「懐かしい未来」

3,697円

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例えば、小松崎茂が少年誌に描いた数多くの未来都市。手塚治虫のメトロポリスや星新一のショートショートに真鍋博が添えたいくつかの挿絵。ニューヨーク万博でゼネラルモーターズ社が提供したフューチュラマ、ルイジ・コラーニがデザインし、ついに製品化されることのなかった流線形の乗り物の数々。20世紀半ばに集中しているとはいえ、場所も、ジャンルも異なるところから同時発生的に生まれたイメージの数々。科学技術の進歩を楽観的に信じ、思い描いた未来は、ついに実現することなく「懐かしい未来」という永遠のパラレルワールドとして、世知辛い世を生きるわれわれを和ませてくれます。星新一とのコンビで知られるイラストレーターが、幾何学的なタッチで、奇想天外な未来の発明品を描いた『超発明』(真鍋博/ちくま文庫/定価800円)。新学期の工作にロボットをつくり、電子図書館が普及、超音速の旅客機で地上のどこへでもすぐにアクセスできる空中都市を、引っ越してきた少年たちの目線で描いたジュブナイルSF『空中都市008 アオゾラ市のものがたり』(小松左京著/和田誠挿絵/講談社 青い鳥文庫/定価670円)。ヘタウマなイラストも愛らしい、1972年に刊行されたレトロフューチャーを描いた絵本の復刻版”2011:living in the future”(Alasdair Anderson/GREEN TIGER PRESS/2160円)を3冊セットで。これらの本を総合的に読めば、バックミンスター・フラーやエコロジー思想、SF小説の古典などいろいろな分野にリンクできるはずです。

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