






著者:ブルーノ・ムナーリ / 出版社:筑摩書房 / 170mm × 245mm / 74P / ソフトカバー / 1979年発行
後年の絵本や知育に注力した印象とは裏腹に、そのキャリアをイタリア未来派の一員として出発したブルーノ・ムナーリ。機械文明を礼賛する同派のなかにいながら、あくまで機械は人間に隷属するものとして、ルーブ・ゴールドバーグに影響を受け、友人たちを笑わすために描いたというナンセンス絵本。レンズの光がカエルの背中を焦がし、あわててスープ濾しに飛び込んだ勢いで・・というそれぞれの連鎖が生み出す運動の連続体。本書は日本で最初に訳された筑摩書房版。現在は1942年刊行のエイナウディ社版を忠実に復刻した河出書房新社版が入手可能ですが、こちらの造本、レイアウト、印刷の味わいは一冊の独立した書物として今尚魅力的です。
帯付き、カバーにシミ・ヤケ汚れ、傷みあり。中面には目立ったダメージなく良い状態です。