著者:松原始 / 発行:旅するミシン店 / 130mm × 190mm / 298P / ソフトカバー
学校帰りに下鴨神社でカラスを観察し、サークルの部室で酒を飲んで二日酔いで進々堂でプチデジュネ。カラスの行動と進化を研究し、『カラスの教科書』、『カラスの補習授業』などの著作で知られる著者の京都大学在学時、フィールドワークと学生生活を振り返った回想録。京大理学部の研究の様子や学生生活を追体験できるだけでなく、学生から見た京都という町のスケッチという意味でも非常にリアルで秀逸な内容。京大に通う学生にとって京都といえばせいぜい四条より北、北大路より南、鴨川より東のエリアを指すのです。左京区文化や、アカデミーと街の交差する様子がここに描かれています。