編:唐澤平吉・南陀楼綾繁・林哲夫 / 出版社:みずのわ出版 / B5判 / 288P / ソフトカバー
長きにわたり『暮しの手帖』編集長をつとめた花森安治は「文章はことばの建築だ。だから本は釘でしっかりとめなくてはならない」とし、装幀をあえて「装釘」と綴りました。本書はそんな花森による、戦前・戦中・戦後の装釘作品をカラー500点以上掲載した決定版。暮しの手帖研究室の貴重な写真の数々や、花森安治の言葉も数多く掲載。目に麗しいだけでなく、その哲学もしっかりと読みとれる内容です。「とと姉ちゃん」で花森を知った方には「こんなモダンな仕事をしていたのか」という驚きが、古書ファンには「まだこんなものもあったのか」という驚きがあるはずです。編集には、花森安治のもとで共に雑誌作りにはげんだ唐沢平吉と、古書ファンにはお馴染み南陀楼綾繁と林哲夫が参加。これだけでも本書の充実度がよくわかるはずです。少部数刊行につきお早めにどうぞ。