


編著:櫛野展正 / 発行:クラシノテラス / 210mm × 298mm / 44P / ソフトカバー
主に2005年から「死刑廃止のための大道寺幸子・赤堀政夫基金」により集められた確定死刑囚の絵画をまとめた一冊。監視状態の独房で「その日」を待ち続け、最小限のコミュニケーションで過ごす毎日を、絵を描いて過ごす囚人は少なくありません。極限状態で深い井戸の底から絞り出すように、ビジュアライズされた無意識や自我の投影。受刑者の罪状や、プロフィールを添えられた上で見開きに並ぶ作品の数々。われわれが芸術作品を観るとき、何をどのように観ているのかさえも問われる踏み絵のような一冊。広島県福島市のアウトサイダーアート専門ギャラリー「クラシノテラス」よりの刊行。田口ランディと椹木野衣による奇行も掲載。