





監修:飯沢耕太郎・金子隆一 / 出版社:河出書房新社 / 235mm × 288mm / 272P / ケース入りハードカバー
鳥取に生まれ、生涯生地の砂丘や山陰の空、地平線を背景にオブジェのような人物を撮影し続けた植田正治。2015年にフランスより独自編集の写真集が刊行され話題を呼んだのも記憶に新しいですが、2016年末に河出書房新社より刊行された本書は1930年代初頭から最晩年の2000年まで、その作品群を時系列に掲載した写真家のキャリアを俯瞰する決定版的内容。初期作品、家族の演出写真、「童暦」、「小さい伝記」、「風景の光景」、 「音のない記憶」など主要作品群をまんべんなく網羅し、さらには「初出」のかたちにこだわって掲載した丁寧な監修が素晴らしい。池澤夏樹、鷲田清一による栞エッセイも挟み込んだ永久保存版です。