著者:港千尋 / 出版社:インスクリプト / 245mm × 190mm / 110P / カバー
印刷技術の発展とともにその役割を終えつつある金属活版活字。著者曰く「建築物」である書物の構造において根本をなす活字の姿を認識することは、本という存在をあらためて捉え直すこと。本書は、世界最古の印刷所であるパリ・フランス国立印刷所と、東京の大日本印刷、それぞれ活版印刷の現場を訪ね、撮影した写真エッセイ。その名も「グーテンベルグ通り」に面する国立印刷所を出発点に、人類の知的活動とその保存、複製にまつわる歴史に思いを巡らせます。活版印刷、活字に関心がある方にはぜひ手にとって頂きたい、美しい一冊です。