




文:千田夏光 / 出版社:サンケイ新聞社出版局 / 128mm × 182mm / 232P / ソフトカバー / 1973年発行 / 古書
1970年代初頭、国鉄のキャンペーンを『an an』、『non-no』などのライフスタイル雑誌が後押しし、爆発的なブームとなった「ディスカバー・ジャパン」。高度経済成長がピークを迎え、欧米へのあこがれが反転、日本の田園風景や神社仏閣にエキゾチシズムを見出した価値の逆転は結果、若い女性たちの消費を活性化させます。本書は同キャンペーンとタイアップした「ディスカバー・ジャパンブックス」の一タイトルで、飛騨、会津、みちのく、オホーツクと日本各地の鈍行列車の旅を旅情溢れる写真とともに紹介したエッセイ風ガイドブック。鉄道マニアのみならず、現在と重なる、「都市からの辺境への目線」が顕になる貴重な資料です。