著者:陳柔縉 / デザイン:王志弘 / 出版社:麥田出版 / 148mm × 210mm / 384P / ソフトカバー
台湾総督府設立、つまり日本統治40年を記念して台北を中心に開催された台湾博覧会。参加した民間の商店や記念館ではオリジナルのスタンプが作られ、それらを集め歩いた市民も多かったようです。本書は、大工の楊雲源さんが当時集めた300もの記念スタンプ帳から、博覧会開催時の日本統治社会の姿を浮かび上がらせる試み。スタンプの数々は原寸で再現、それらがどのような店、組織だったのかを写真を交えながら解説しています。書店、「かるた」屋、食堂に公共浴場まで、空の開けた亜熱帯のパラレル日本が存在した記録。繁字体に一部ひらがなを混じえたコデックス装の縦横無尽なブックデザインは、台湾の人気デザイナー王志弘(ワン・ジーホン)によるもの。