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著者:福永信 / 発行・デザイン:仲村健太郎 / 130mm × 288mm / 132P / ソフトカバー / 表紙箔押し
小説家、福永信5年ぶりにして6冊目の作品集『実在の娘達』が入荷。「IMA」、「花椿」、そして金氏徹平の「tower(THEATER)」のために寄せた3つの掌編を収録。なんと各作品がそれぞれ活版・写植・DTPと三種類のプロセスを使い分け印刷されています。目次もなし、本文中に各編タイトルも、挿絵も派手な仕掛けも一切なし。常に小説を印刷された言葉として外側から眺めつづけてきた作家ならではのギミック、いや本作品集の本質か。奥付には活版、写真植字、写植オフセット、DTPオフセット、そして製本と、5箇所の印刷所の名前がクレジットされています。この驚異の造本をてがけたのは、福永さんとのワークショップ本『本と園周辺をめぐる、6か月とちょっとの旅』や、『珈琲の建設』のブックデザインを担当してくれた仲村健太郎くん。のちに奇書として語り継がれるであろう一冊。福永さんのファンはもちろん、ブックデザインにご興味がある方も是非。