自費出版 / 148mm × 210mm / 196P / ソフトカバー
コマを、セリフを、オノマトペを、その他あらゆる漫画の表現技法を相対化し、作品のネタへと取り込んでしまうメタ漫画の極北。たとえば、登場人物が別のコマの自身を意識し、ケンカを表す漫画独特の土埃描写自体がケンカを始める。ドラムソロのオノマトペの一生を描き、あらゆる昔ばなしを一つの作品の中で乱暴にマッシュアップしてしまう。発狂する数歩手前まで踏み入って、面白い顔で笑わせる、前衛とはかくもフレンドリーなものである。福永信の小説カバーを飾ったのもうなずけるその名もナマエミョウジの自費出版作品集。