
著者:井川直子 / 発行:リトルドロップス / 150mm × 210mm / 154P / ソフトカバー
「人は、最後に何が残るのだろう。記憶力や判断力がなくなっていったその時に」(本文より)
食と酒にまつわる「人」と「時代」をテーマに多数の媒体で執筆する著者が直面した母の認知症。親を介護することは自分自身を見つめ直すこと。娘を認識せぬ母に、自分への想いの強さを知り、無意識の振る舞いに家系の中にいるわたしに気づく。父に言いつけられ書き始めた文章を自身まとめて刊行した、ごくごくパーソナルであり、同時に普遍的なエッセイ。