写真:Michalis Pichler / 出版社:KODOJI PRESS / 140mm × 180mm / ジャバラ折り28P
東京の都市風俗を描き続けた画家木村荘八の著作『銀座界隈』の別冊付録として添えられた『アルバム・銀座八丁』は、1950年代当時、銀座の町並みを記録するように撮影し、蛇腹状につなぎ合わせることで紙上にて銀座の町並みを保存した画期的な印刷物でした。その後、アーティスト、エド・ルシェが全く同じコンセプトでカリフォルニアの町並みを撮影した"EVERY BUILDING ON THE SUNSET STRIP"を発表し、その影響関係が取り沙汰されました。
本書は、写真家ミカリス・ピヒラーが、木村荘八の『銀座八丁』(と、その向こうにあるルシェのアーティストブック)へのオマージュとして、現在の銀座をそのまま同じ手法で撮り、パノラマ状につなぎ合わせたもの。高級ブランドストアの間に老舗商店が窮屈そうに並ぶ、時間の積み重なりを持った待ち銀座のいまがここに。