


著者:李鳳來 / B5判 / 112P / 函入・クロス装ハードカバー
李朝の器物はなぜ美しいのか、それは、傲慢なところがないから
東京南青山にて、朝鮮の古美術を扱う「梨洞」を半世紀近くにわたり経営する著者は、「骨董趣味が好きになれない」といい、ある顧客との対話をきっかけに希少価値をあがめることから距離を置きはじめます。モノの向こうにヒトの姿を見ることで美のルーツに思いを馳せる、李朝への眼差しとモノが持つ来歴や物語の面白さを綴った名随筆集。美しい写真、端正な造本、押し付けがましさのない語り口。ふとした時に一本ずつ繰り返し読みながら、末永く付き合えそうな本。