著者：佐伯俊男 / 出版社：Cornelius / 180mm × 250mm / 192P / ハードカバー 昨年末惜しくも他界した「現代の春画家」佐伯俊男。昭和の原風景とエログロナンセンス世界を徹底して描き、後のガロ系のマンガ家たちとも深く共鳴すると同時に、シュールで耽美主義的な文脈でも評価されてきた異端作家の作品集がフランス、cornelius出版より刊行されました。 『SMセレクト』誌に20年に渡り提供された作品を掲載しながら、上述のどちらの文脈でもない、ポップであっけらかんとした、洒脱な作家としての顔にスポットをあてた編集、造本が新鮮。「アングラ」という言葉がぴったりな日本のジメッとしたエロスを描いた作家が、海の向こうからの視線によりあっけらかんとしたクールさを獲得。再発見するにはまたとないタイミングです。