著者:ウィリアム・モリス / 出版社:岩波書店 / 文庫 / 194P
「現代生活を楽しいものにしようとするならば、必要な二つの徳があるとおもう。そして、製作する人にも、使用する人にも幸福なものとして、民衆により、民衆のために作られるべき藝術の種をまくに際して、この二つの徳は絶對に必要であると信ずる。それは誠實と簡素な生活とである」
1879年、バーミンガムにて行われたウィリアム・モリスの講演「民衆の芸術」を収録した同タイトルが待望のリクエスト復刊。名もなき大工や職人たちが喜びとともにつくりあげた工芸品や建築物にこそ美が存在するという、ある意味日本の民藝運動のルーツをもここに見出すこともできるでしょう。当店刊行の『アウト・オブ・民藝』とあわせて読んでいただきたい一冊。