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発行:NEUTRAL COLORS / 182mm × 257mm / 232P / オフセット・リソグラフ印刷 / ソフトカバー
「20代で始めた雑誌の自己模倣に陥り、新しいものが生み出せないでいた俺は、タラブックスのシルクスクリーン工房を訪ねた。(中略)その現場で、「自分で刷ること」に気がついたとき、40代での雑誌づくりがリブートした」
『NEUTRAL』『TRANSIT』、『ATRANTIS』、それぞれの創刊編集長、発行人を務めてきた加藤直徳が、インディペンデントに立ち返り送り出す驚異の新雑誌。誌面にはオフセット印刷に加え、みずから印刷作業に参加しリソグラフ印刷を大胆に導入。さらにはオフセット印刷ページの上からリソグラフを重ね、カバーには箔押し活版などを組み合わせた、紙メディアにこだわりまくった、凝りに凝った仕様。
創刊号ではインドをテーマに、この雑誌立ち上げのきっかけとなったタラブックス見学記に、矢作多聞が同行したインドの人形劇団、街角に溢れる「神様絵」の世界、在本彌生によるリリカルなフォトエッセイ、美しいフォークアートのグラビアページなど、まさに雑多な200ページ超。一度頭から最後まで眺めて、また最初から読み始める。そんな吸引力のある一冊です。