

編・発行:編集室マッチ / 128mm × 182mm / 70P / ソフトカバー
「この夢を見ることをずっと夢見てた気がする。夢の中で食べるものが、現実で食べるものよりも美味しいことを知っているから」(「渋谷区神南のチャーリーハウス」)
初めて口にしたスパイスカレーの驚くべき情報量、ローカルデパートの屋上で食べた少し硬いソフトクリーム、一度きりしか口にできなかった老舗洋食店の「謎洋食」。7名の食いしん坊が綴る、もう口にすることの出来ない過去の味。なぜその味が再現、追体験できないのか、料理さえ再現できれば満足できるのか、彼ら・彼女らが欲し、追い求める感覚のは果たして舌に集約されるものなのか。読めばなにかしら思い出を口にすることを誘発される、プルーストのマドレーヌ的一冊。
■執筆陣(順不同)
梶谷いこ
稲田俊輔
山下武紘
佐藤 梢
平松るい
土屋綾子