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著者:小柳帝 / 発行:woolen press / B6判 / 84P / ソフトカバー
「モンドミュージック」のコンセプトを世に送り出し、古今東西の音楽はもちろん、映画、デザイン、テレビドラマに少女漫画まで幅広い分野において深い造詣を持つ小柳帝。フランス語講師を努めながら執筆活動も行う著者による初の映画論集が刊行されました。「越境する映画人」という切り口でミッシェル・ゴンドリーからジャン・ルノワールまでを俯瞰的に綴り、スパイク・ジョーンズの『her』を西海岸カルチャーからアラン・チューリングまでを引き合いに出し多角的に分析、メアリー・ハロンからアリソン・アンダースまで今見るべき女性監督をガイド。軟膏織り交ぜての語り口は、まさに幅広い知識を持つ著者ならではのもの。なかなか昨今の雑誌やラジオなどのメディアで綴り、語られない切り口の映画評論は、待ち望んでいた方もきっと多いはず。映画だけでなく音楽も、その周縁のカルチャーも同じように好きな方には必携の一冊です。