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著者:トム・ギル / 出版社:キョートット出版 / mm × mm / 222P / ソフトカバー 「紀光がDr.ジョンソンだとしたら、私はそのボズウェルになりたかった」 英国出身の社会人類学者が、横浜の「ドヤ街」寿町の職安で出会った一人の男。口を開けば博覧強記、自らの置かれた状況を俯瞰し、時に不確定性原理の数式で表すその男、西川紀光の野性的知性に惹かれた著者が、長きにわたる交流の中での聞き書きをもとに描いた「一人民族誌」。 中沢新一をグルとあおぎ、ジョージ・オーウェルからコリン・ウィルソン、「アフォーダンス」や「オートポイエーシス」を引き合いに出しながら立て板に水の調子でまくしたてる紀光は、在野の天才か、はたまた誇大妄想にとりつかれたただの酔っぱらいなのか。横浜のエリック・ホッファー、あるいはドヤ街の実存主義者。彼の語りから、ドヤを、世界を知る刺激的な一冊です。京都を拠点に活動を続けるキャリアの長いインディペンデントパブリッシャー、キョートット出版より。

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