著者:清水晴風・西澤笛畝 / 出版社:芸艸堂 / 192mm × 252mm / 114P / ソフトカバー / 2009年発行初版 / 自由価格本
明治期、自然発生的に生まれた玩具愛好家の集い「竹馬会」の中心人物であった清水晴風が、そのコレクションを彩色木版画で描き、その没後西澤笛畝によって引き継がれながら二十三年間に渡り刊行され続けた玩具絵本『うなゐの友』。その900種にも及ぶ版画の中から210あまりをフルカラーで収録し、解説を付した、明治期郷土玩具の世界を知る上で重要な資料であり、シンプルに眺めて楽しい玩具図鑑。美術という概念が日本に輸入され、ローブローとなった玩具に着目、その美を見出した批評性。新幹線も飛行機もない時代に、ネットワークを活用し日本全国の玩具を収集、描き、製本することがコレクションを体系立てる手段だったという