著者:小林真樹 / 出版社:阿佐ヶ谷書院 / 130mm × 190mm / 320P / ソフトカバー
「第一段階ではインド旅の代用として始めた国内インド食旅はそれ自体が目的化し、現実のインド旅以上に面白く感じるようになる」
インド亜大陸からの出稼ぎ労働者や留学生が増えると、彼らが口にする食材を提供する店ができる。その土地の食材店が増えると、現地に近い料理を食べさせる飲食店が開店する。そのエリアにある種のコミュニティが生まれ、リトル〇〇と呼ばれるまでに発展すれば、そこには日本人ではなく、移住者のためのレストランが生まれる。そのようにして育った日本の中の異国、ここではインドやネパール、バングラデシュなどの飲食・食材店、さらには単身や家庭のキッチンにまでをも取材、食をキーワードに多様化する日本の都市の姿が浮かび上がる一冊。よく知ったあの街の、全く知らなかったストーリーがここに。