監修:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 / 文章:小宮山さくら / 出版社:小学館 / A5判 / 256P / ハードカバー
猪熊弦一郎ってどんな人?ある人にとっては、抽象表現主義の作家たちと交流した前衛芸術家であり、ある人にとっては独特の審美眼を持ち、美しいオブジェや玩具を蒐集した趣味人でもある。イラストのような軽いタッチの猫の絵を描き続け、イームズ夫妻やマーク・ロスコとも交流を持った文化人でもあった。そんな掴みどころのない、しかし奥深い猪熊さんの魅力を、カラー図版とともに年代順に足跡を追い、紹介した入門編に最適な一冊。巻末には、その玩具コレクションを美しい写真と自身の解説で紹介した古書ファン垂涎のビジュアルブック『画家のおもちゃ箱』から32篇が抜粋掲載されているのも嬉しい限り。