



著者:村上慧 / 発行:金沢21世紀美術館 / 150mm × 221mm / 804P / ソフトカバー
「二〇一四年四月から自分の生活に『移住を生活する』というタイトルをつけ、引っ越してから半年も経っていなかった高松の賃貸物件を出て発泡スチロールの家に住み始めた。その家を肩に背負って運びながら移住生活をしている。」
東日本大震災とその後の原発事故を契機に、「家」を背負って日本中を歩き、各地の風景をドローイングし、日々の出来事を日記として書きつけることを始めた村上慧。その実践中に制作したドローイングと、執筆・撮影した日記と敷地写真、そしてスウェーデン滞在中に制作された「Örebroの家」、人類学者の川瀬慈氏と建築家の辻琢磨氏、そして金沢21世紀美術館での展示を担当した野中祐美子の寄稿を収録した800ページにも及ぶボリュームの一冊がこちら。2020年10月から2021年3月まで金沢21世紀美術館にて開催された同名の企画展にあわせ刊行された図録。路上から見えてくる現在の日本の姿とは。