著者：小林真樹 / 出版社：阿佐ヶ谷書院 / 四六判 / 480P / ソフトカバー 「ネパールから来日して、わざわざこんな人里離れた場所で商売をしている。一体彼らはどんな人で、どんな理由があってこの地までやって来たのだろう」 日本全国津々浦々に浸透する、ネパール人が営むインド料理店、通称インド・ネパール料理店。独特の看板や外観からいずれも同じように見えがちなレストランの数々は、実は地方によってローカル・ルールやメニューを進化し、土地土地に根を下ろすような独自の進化を遂げていました。北海道から沖縄まで、「美味への過度な期待を捨て去ることで生まれる新しい価値観」を求めたフィールドワークの結果見えてきた驚くべき事実の数々。 北海道のインネパ店に多いギリ姓のルーツ、ネパール人街ならではの「現地系」の味、「いぶりがっこチーズナン」など日本の郷土食との融合。読み応え満点の文化人類学的フィールドワーク。カラー写真も多数。