new

編集:JODO編集室、高松夕佳、はがみちこ / 発行:浄土複合 / 208ページ / A5変型 / ソフトカバー
「距離をとること。絶えず私たちの情動を巻き込むような情報のフローに、小さな衝立を据えること。だがそれは、この世界からクールダウンした距離を保つためだけのものではない。衝立は、この世界の流動性に対して隔たりをもたらすと同時に、自らの周辺にある環境や事物と出会い直すための小さな領域を形成するものである」
京都市左京区の浄土エリアを拠点に活動する「浄土複合」による「アートとライティングが交差する芸術誌」である『Jodo Journal』。前号よりボリュームアップした第3号のテーマは「距離と創造性」。千葉雅也、山内朋樹、瀬下翔太の『ライティングの哲学』執筆陣による座談会「書けないお悩み相談室」、ひとり出版社である夕書房の高松夕佳らによるレクチャーシリーズ「書くことのプラクティス」、哲学者のエリー・デューリングをフィーチャーした小特集「プロトタイプとは何か?」、そして、特集「距離と創造性」で論じられるのはパンデミックによって社会的に顕在化した「距離」と文化実践の関係性について。“書くこと”や“言葉”の在り方を問い直す一冊です。