著者：尾崎綾女 / 出版社：大福書林 / 155mm × 165mm / 304P / ハードカバー 「長い歳月、民衆が愛しみ、伝承されるなかで、人々の暮らしの一部ともなった人形や玩具たち、ひとりの作者の創造的な芸術表現の枠を超え、地縁集団や民族が共有する表現様式に彩られた品々を、本書では「民衆玩具」と呼びたい。」 地大物博、歴史悠久を誇る中国の、数多の民衆が作り上げた豊かな玩具世界をフルカラーで掲載、ひとつひとつの玩具に、丁寧で詳細な来歴やエピソードを添えた中国民衆玩具図鑑。京劇役者の泥人形、端午節句の魔除け猿、吉祥の麦わら細工。同版元から刊行された『世界の民芸玩具』と同じく、姫路市郊外の日本玩具博物館が所蔵する膨大なコレクションから420点を掲載。玩具から中国の庶民文化の一端を垣間見ることのできる、密度の高い労作です。