著者:阿尼默 / 出版社:大塊文化 / 170mm × 230mm / 304P / ソフトカバー
下校時に乗車したバスが交通事故を起こし、目の当たりにした事故現場から逃げるように歩いて家を目指す、アッバス・キアロスタミや芥川龍之介を想起させる「早渓」に、蚊の目線と人間の目線、それぞれの生と死をシニカルかつドライに描いた「家蚊」、そして、リボンが導く愛と死を詩的に描写した「緞帶」。ほぼサイレントで進行する3つの物語を収録したイラストレーター阿尼默(アニモ・チェン)の傑作。映画のようなコマ運びの、絵画展を眺め歩くようにして読むモダンなコミック。2020年のボローニャ国際ブックフェアにて、ボローニャ・ラガッツィ賞を受賞。