

著者:ミヒャエル・エンデ・ヨーゼフ・ボイス / 出版社:岩波書店 / 130mm × 182mm / 208P / ソフトカバー / 1992年発行 / 古書
「ミヒャエル・エンデさんは芸術家というものを話題にしたい。その芸術家という「凍結した路面」に、私はボイスを連れ出したいのだが、どうもうまくいかない。またエンデを、社会芸術という「凍結した路面」に連れ出そうとしても、うまくいかない」
「社会彫刻」というコンセプトを提唱し、社会との関わり自体を芸術行為としてその概念を拡張したヨーゼフ・ボイスと、時間とお金についての寓話を描き、現代における心の荒廃に警鐘を鳴らしたミヒャエル・エンデ。その刺激的かつ噛み合わない、堂々巡りの対話。
芸術観の違いに端を発し、話はジェームス・ジョイスを引き合いに出した物語論や科学技術論、ゴッホからポストモダンにまで飛び火していく。適当に話を合わせないという真摯さと気概に満ちた稀有な対談です。
帯付き、特に目立ったダメージなし。