


聞き手:高橋幸子 / 絵:西村繁男/写真:大木茂/ 発行:福音館書店 / 250mm×190mm / 本文40ページ+ふしぎ新聞4ページ / ソフトカバー
1985年姉妹誌「かがくのとも」の小学生版として創刊されて以来、現在に至るまでニッチなテーマを豊富な写真、イラストを交えたビジュアルをメインに易しく掘り下げる児童誌『たくさんのふしぎ』。魔女にプランクトン、美術館の裏側からブラックホール、鉛筆からアイヌ民族、和菓子にトリックアートまで、学校の授業では深く教わらないテーマをコンパクトに深掘りした内容は、大人が読んでも存分に楽しめる知の宝箱。
京都の中学教師45歳。農作業の傍ら土佐の民話を研究する高知在住73歳。市民生協のサークルに入る埼玉県の主婦55歳。住まいも年齢も職業もバラバラな7人に聞いた「10歳の頃の話」。それぞれの話が重なり合うことで浮かび上がる戦後日本の生活史。昨今の社会学にも通じるアプローチが新鮮な、いまだからこそ読み返したい一冊。