著者：李琴峰 / 出版社：U-NEXT / 174mm × 112mm / 132P / ソフトカバー U-NEXT発のオリジナル書籍。中編小説の季刊レーベル「100 min. NOVELLA」第1弾は、芥川賞作家・李琴峰が「家族」を問い直します。 瀬戸内ののどかな離島に住んでいた少女は、暴力的な父、支配的な母、田舎特有の狭い人間関係から逃れるため大人になって上京し、二丁目で出会った女性と結婚する。故郷にいる家族に会いに行きたいと彼女に提案された主人公は違和感を覚え、あなたの家族は私の家族ではないと伝える一方で、これらのやりとりをきっかけに自身の記憶と向き合うようになる―。 新型ウイルスの描写や自伝的な部分がありながら、母と娘、両親と自分、パートナーの家族との関係性など、誰もが一度は悩む普遍的な家族の問題を浮き彫りにした本書は、読者の心に響きます。