文:斎藤次郎 / 写真:山下寅彦、嘉納辰彦 / 発行:福音館書店 / 250mm×190mm / 本文48ページ+ふしぎ新聞8ページ / ソフトカバー
1985年姉妹誌「かがくのとも」の小学生版として創刊されて以来、現在に至るまでニッチなテーマを豊富な写真、イラストを交えたビジュアルをメインに易しく掘り下げる児童誌『たくさんのふしぎ』。魔女にプランクトン、美術館の裏側からブラックホール、鉛筆からアイヌ民族、和菓子にトリックアートまで、学校の授業では深く教わらないテーマをコンパクトに深掘りした内容は、大人が読んでも存分に楽しめる知の宝箱。
こちらは、北は北海道の北見市立開成小学校、南は沖縄北谷町の北谷第二小学校、日本の北端・南端に位置するふたつの小学校の生徒達に一年間、FAXで手紙をやり取りしてもらったその記録。「ちかくにきちがあるのはどんなきぶんですか?」なんて質問も飛び交う、率直で真摯な異文化交流。メールがまだなかった頃、手紙がリアルタイムで届く興奮が子どもたちのことばから伝わってきます。