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著者:金子泰子 / 出版社:Blood Tube Inc. / 197mm × 142mm / 176P / ソフトカバー
「調べ始めると、クヴェヴリワインだったり、ピロスマニだったり、パラジャーノフだったり、ザハ建築だったり、VETEMENTSのようなファッションだったり、自分が今まで興味を持っていたものに溢れているではありませんか!」
自身で旅の記録をまとめ出版するデザイナー夫婦による、Blood Tube Booksの第3弾。『ウズベキスタン日記』と『イラン・ペルシア日記』に続く今回は、ロシアとイランとトルコに挟まれた「文化のスクランブル交差点エリア」ことコーカサスを3週間かけてめぐった記録です。観光視点だけではなく、より良いレートでの両替を求めて両替所を渡り歩いたり、洗濯物の心配をしたり、くしゃみが止まらなかったりといった、誰の旅でも起こりうる地味な出来事の淡々とした描写が、読者の目線をぐっと二人に近いものにします。小口のプリントなど凝ったレイアウト、写真図版も豊富。頭から丁寧にじっくり読んでも、パラパラめくって気になったところだけを読んでも楽しい一冊です。