new








写真:小川尚寛 / セルフパブリッシング / 280mm × 220mm / 88P / ハードカバー
「この街は貧しい地域だ。古い価値観や生活に失望した白人や、ネイティヴアメリカンが住んでいる。素敵な場所もあるが、暗い一面もある。それがこの街の文化であり、歴史であり、そしてアメリカの思想でもある。人々は環境に影響されるものだ。彼と再会した私はこの街をそんなふうに説明した」(Patrick J.SADLIER/あとがきより)
2022年5月 アメリカ、ワシントン州アバディーンを訪れた際に出会った、サバービア(郊外)に暮らす人々のありふれた生活風景や、手つかずの森に広がる神話的とも言える大自然を捉えた小川尚寛の初写真集。シノゴ(4×5)の大判カメラをかつぎ、現地で出会った元海軍でカタコトの日本語が話せるパトリックに導かれつつ、彼の地の日常に足を踏み入れる。なんでもない朝食の風景から草野球の風景、古びたアメ車まで、彼らが普段気付かない日常の輝きをパッケージした爽やかなデビュー作。