写真：LARRY SULTAN / 出版社：Scalo / 330mm × 290mm / 176P / ハードカバー / 2004年発行 / 古書 戦後いち早く郊外開発が進み、中産階級のスモールタウンであると同時に、ハリウッドのBサイド、またはポルノ業界のシリコンバレー的存在となったサンフェルナンド・ヴァレー。本書は、NY出身のフォトグラファー、ラリー・サルタンイギリスの雑誌の依頼でポルノの撮影現場を取材したことをきっかけに5年に渡りヴァレーを撮影した成果。ポルノ映画産業のドキュメンタリーではなく、優雅な中産階級の郊外暮らしにポルノが浸食する（撮影現場としての郊外住宅）、その気配のようなものを移したストレンジな光景。デヴィッド・リンチとポール・トーマス・アンダーソンの間の世界をユーモラスに切り取った傑作。