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取材・文・編集:織田桂 / 出版社:katsura books / 135mm × 196mm / 336P / ハードカバー
少年期より美しい着物の裂(きれ)に尋常ならざる興味を示し、呉服屋で務める傍ら、古来の染や紋様について独学で研究、染織家として独立し、北鎌倉に居を構えた後は、小津安二郎と親交を深め、『東京暮色』以降、後期六作品における女優たちの着物を手掛けた浦野理一。本書は、その北鎌倉の家での暮らしぶりから、愛蔵品、裂を貼り付けたスクラップブックや小津の脚本、スチール、そしてさらには後年『ミセス』誌上で連載した江島任との仕事などなど、フルカラーで紹介した目にも楽しい一冊。職人仕事に徹し、裏方として表に出ることのなかった浦野の美学がここに開陳されます。