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<寝た子>なんているの? 見えづらい部落差別と私の日常

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著者:上川多実 / 発行所:里山社 / 四六判 / 288ページ / ソフトカバー 「私が受けてきた『差別』は、『いじめられた』とか『結婚に反対された』というような『わかりやすい』ものではない」 寝た子とは、沈静しそうな問題。起こすなとは、それを不必要に取り上げて事を荒立てるなといった意。では、部落問題は寝た子なのか。そもそも部落問題とは、差別とは何か? 部落にルーツのある家庭に生まれ育ちながら、象徴的な土地には住んでこなかった、著者の上川多実。彼女は家と社会で差別の語られ方が異なる環境だったからこそ、声高に指示しづらい差別「マイクロアグレッション」を身近に感じてきました。彼女が母として、BURAKU HERITAGEのメンバーとしてその事実をどう伝えてきたか。著者の半生を通して部落問題を知るためのエッセイです。が、言葉をめぐるあらゆることに思考が繋がっていく、広がりのある一冊。

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