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アヴァランチーズが"Because I'm Me"でストリートチルドレンたちの歌声を録音したフォークウェイズの音源を大胆にサンプリングしていたことが昨今記憶に新しいですが、こちらはビョークとのコラボレーションでも知られるサンフランシスコのデュオ、マトモスがフォークウェイズが持つ「非音楽」音源へのアーカイブを自由にサンプリング使用し、構成したコラージ音楽の怪作。虫の羽音や鳴き声を収録した"Sounds of Insects"から禁煙のための催眠レコードまで、サンプリングした音源がカラージャケ写つきで解説される日本盤ライナーノーツが、モンド・ミュージックガイドみたいで素晴らしい。ストックハウゼン・アンド・ウォークマンやTHE BOOKSみたいなポップさも見え隠れするリスニングにもおすすめの一枚。