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V.A / レーベル:Sub Rosa / 17曲収録 / CD
「すべての墓に蓄音機を…」
ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』(1922年)
1848年、ニューヨーク州のハイズヴィルで幼い姉妹が幽霊と交信した際に使用したのは、コツコツというラップ音でした。近代心霊学のルーツである同事件が音で始まったように、テレビやインターネットが普及する以前、その後においても、心霊現象やオカルトの数々はレコードという録音メディアに収録、流通されてきました。本盤は、そんなオカルティズム音源を蒐めたアンソロジー。
こちらの第二弾は、霊媒師が降霊させたエルヴィス・プレスリーの音声にはじまり、カルト名盤として名高いユリ・ゲラーのスプーンが曲がる念力入り音源に、統合失調症状態だったジョー・ミークの「アイ・ヒアー・ア・ニュー・ワールド」に、「灰色の魔女」バーバラによる「魔女のラブソング」などなど、さらにバラエティ豊かな17曲。これがアヴァンギャルド〜電子音楽系レーベル、サブ・ローザからリリースされたのも面白い。
日本語解説を付した帯付き日本盤仕様。
1.David Behr: A Séance with Elvis (1979) 04:13
2.Rosemary Brown: Intro (1973) & Grubeleï (1969) 04:49
3.Jack Webber: The Spirit of Reuben sings (1939) 02:20
4.Robert: Les premiers pas (c. 1975) 01:54
5.Rita Goold: Gwen Byrne and her spirit son Russel (1983) 02:48
6.Leslie Flint: Séance with Chopin (1956) 01:23
7.Leo: E lucevan le stele from Tosca by Puccini, transmitted by Caruso (1993) 02:18
8.Carmen Rogers: The Elvis Presley Séance (1979) 02:54
9.Uri Geller: I Cannot Answer You (1974) 02:47
10.Jean-Louis Victor: Réincarnation (1982) 03:43
11.Joe Meek: I Hear A New World (1960) 02:38
12.Howard Menger: Intro & The Song of Saturn (1957) 02:22
13.Aleister Crowley: The Call of The First Aethyr (1942) 01:55
14.Alex Sanders: Initiation (1970) 03:02
15.Anton LaVey: The Satanic Mass (1968) 01:25
16.Barbara The Gray Witch: Witch's Love Song (1971) 02:52
17.Rev. Patrick J. Berkery, Ph. D.: Ron Aimee Fugue (1974) 02:24