著者:橋本倫史 / 出版社:太田出版 / 四六判 / 384P / ハードカバー
「ここではないどこかに、わたしとは違う人生を生きている誰かがいる。そんな誰かを想像することは、世界に触れようとすることであり、それこそが『観光』なのではないかと、僕は思う」
自身の足を使って各地のドライブインを丹念に取材し、単なるノスタルジーの対象としてではなく戦後史へと接続、その筆致が各所で話題を呼んだ『ドライブイン探訪』の著者による待望の新刊。「ぶらり」というラフなタイトルからは想像もできないほどの緻密な取材と資料集めで、道後温泉、羅臼、しまなみ海道、五島列島など計10か所の観光地でこれまで観光客をもてなしてきた人々とその歴史に迫ります。癒しともインスタ映えとも無縁な角度から「演技」ではない観光地をありありと伝えてくれるだけでなく、来るべき別の観光の在り方への示唆にも富んだ一冊です。サイン入りが限定数入荷しました。