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著者:甲斐扶佐義 / 発行所:八文字屋 / B5判 / 224P / ソフトカバー
「ほんやら洞」立ち上げメンバー、現「八文字屋」店主にして、写真家の甲斐扶佐義がパリの街を収めた写真集。過去にパリ市内での展示をもとにした写真集の刊行を予定するも「ほんやら洞」の火災によってふいになったことに学び、2023年秋の個展を機に滞在、撮影した1か月分の光景を瞬時に写真集にして刊行。
大学時代よりカミュ、サルトル、メリメ、スタンダールらに傾倒し、ブレッソン、ドアノー、アジェらからも多くを学んだ写真家がモノクロで切り取ったのは、カフェやマルシェ、公園にメトロを行き交う人々の姿。過度に美化された幻想ではなく、「地肌のパリ」が詰まった一冊です。フランス現代思想研究者の杉村昌昭と作家いしいしんじによる解説も収録。