著者：Simon Boudvin / 出版社：DOOKS / 100mm × 132mm / 392P / ソフトカバー イタリアの伝説的前衛建築グループ、SUPER STUDIO。アーキグラムと同じく、ビジュアルによってアンビルト建築のイメージをつぎつぎにクリエイトし、ディストピア的未来都市を描き出しました。 パリで建築を学んだアーティスト、シモン・ボードヴァンは、京都の街を歩き、観察する中で、SUPER STUDIOが描いた未来都市に数多く用いられたグリッドの描線を発見します。タイル壁の建築群は、京都らしさや、歴史のレイヤーを全く感じさせないフラットなものでありながら、この街に住むものであれば無意識下で目にしていた日常風景でもありました。 誰も語らぬ、目にも止まらなかった、無意識下の京都を写真であぶり出す、無言の都市論、あるいはパリからやって来た路上観察学会。