
著者:松村圭一郎 / 写真:喜多村みか / 出版社:西日本新聞社 / 188mm × 127mm / 208P / ソフトカバー
「未来はつねに現在の延長であり、現在はすぐに過去のなかに折りたたまれていく。だとしたら、変化は、ずっと先のどこかにあるのではなく、これまで起きてきたことのなかに埋もれている」(おわりにより)
『くらしのアナキズム』『小さき者たちの』の著者の視点を通して、また同時に国内外の人類学者の論考を道標にしながら、コロナ、地震、水害、オリンピック、戦争などの社会問題を孕む「危機」の現代を生きるヒントを考えます。レヴィ=ストロース、ルース・ベネディクト、ジョルジュ・バランディエから、ここ数年に刊行された書籍や雑誌の論考まで、著者の広い地図をもとに世界の断面を見つめる一冊。