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著者:藤谷治 / 出版社:破船房 / 182mm × 128mm / 64P / ソフトカバー
文芸誌や小説誌をすべて休刊し、新刊も一切出版しないと突然決められた世界を描く、文芸のディストピアあるいはユートピアの短篇集。本書では約10年前に書かれた表題作の、その後となる続編とエッセイも収録。
「発想は悪ふざけみたいなものだけれど、そしてこれは、タイトルありきで中身を考えていったような小説ではあるけれど、書き進むにしたがって、どんどん自分が真面目に、というより、冗談で済まないことを書いているのに気がついた」と語る著者による「フィクション」を通して、もし本当に新刊小説が滅亡したらどうなるのか、現実になる前に一度は考えたい「物語」。