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発行:BlueSheep / A5変型判 / 128P / ソフトカバー
オリベッティ社の名作ポスター、「ニューヨーカー」「タイム」「エスクァイア」といった雑誌の表紙、カフカらの小説の装画などの仕事で知られる、ベルギーを代表するアーティスト、ジャン=ミシェル・フォロン。日本では30年ぶりとなる大規模回顧展を控えたこのタイミングで、彼の作品と人生を知るための2冊がリリース。
Book1となる本書は、アンドレ・フランソワやソール・スタインバーグらに示唆を受けた軽やかでユーモラスな線描でもって社会の不条理を描いた初期ドローイング約50点、プルーストが用いたことで有名な質問帖への回答、最初の妻でアーティストのコレット・ポルタルによる追憶のエッセイを収録。色彩の世界に移行する前の作品群ながらすでにしてフォロンの魅力が凝縮したドローイングが素晴らしい。