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発行:里山社 / B6判 / 134P / ソフトカバー
福岡のひとり出版社の里山社から「Twitterでは書けない、知れない、本にする手前くらいの読みもの」を謳いながら、文芸誌に劣らぬ読みごたえのZINEが到着。同社代表の清田麻衣子と富山で活動するライターの藤井聡子(ピストン藤井)のおしゃべりが展開された準備号を経て、よりオフィシャルに刊行された第1号のテーマは「たどり着いた現在地」。
清田×藤井のおしゃべりの2回目に始まり、ごく最近通信社を退社したという佐藤萌、書店からは「SUNNY BOY BOOKS」と「本と商い ある日、」の髙橋和也と「月と犬」店主の月犬、作家の木村紅美、DJ CHIGONといったバラエティ豊かな寄稿陣が、これまでの歩みや最近の出来事を振り返ります。巻末には、当店でも話題を呼んだ自伝的エッセイ『<寝た子>なんているの? 見えづらい部落差別と私の日常』の著者、上川多実×小説家の温又柔の対談「私たちが本を書き出会うまで二十年ぐらい必要だった。」も収録。個人の声を媒介にして複数のローカリティが顔を覗かせる、「遠くの誰か」を読むための一冊です。