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著者:小林真樹 / 出版社:阿佐ヶ谷書院 / 四六判 / 655P / ソフトカバー
インド食器や調理器具の輸入卸業としてインド亜大陸各地をくまなく食べ歩き続けてきた著者による、『食べ歩くインド』の北・東編と西・南編を合本、さらい情報を付け加えた分厚い大著。昨今ビリヤニやミールスなどのインド料理が一般化、定着しつつありますが、本書で紹介されるのは、見たことも聞いたこともないようなローカルフードが大半。
コルカタのムスリム食堂、バスタル地方の定期市で売られている部族酒、南印度発祥のマサーラー・ドーサ。混淆と折衷を繰り返し、たくましく地域食として昇華されてきた、インド食文化の深層を徹底紹介。もはや民俗・人類学的リサーチの成果といって差し支えないような内容です。