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著者:濱口竜介 / 出版社:インスクリプト / 四六判 / 424P+379P / 仮フランス装
「最も願望していることは読者が、本書で取り上げた映画を映画館で見たいという強烈な欲望を抱くことだ。そのうえでまたこの本を読み、また映画館に行くという数多の運動を作り出すことができたら、これに勝る喜びはない。」
映画監督、濱口竜介による各所でのレクチャーをまとめ、未発表、書き下ろし含む原稿を追加、二冊にまとめ同時刊行された映画講座・論集。
レクチャーの際に作成された原稿を、実際のレクチャーを参照しつつ、修正や補足を加えた「1」と、各媒体に寄稿したテキスト群に加え、ロベール・ブレッソンの著作『シネマトグラフ覚書』に関する論考「ある覚書についての覚書」ほか七万字もの書き下ろしを加えた「2」。
映画監督として、そして映画観客として、深い思索と、断言することへの不信と言葉にする以前の身体化を経て定着された、誠実なる映画論。