著者：イム・ソヨン / 翻訳：オ・ヨンア / 出版社：柏書房 / 188mm × 128mm / 206P / ソフトカバー 「妊娠にもとづく身体の変化は、母性で我慢するよりも、科学で理解すべき領域だ」（本文より） 「科学者としても科学の対象としても存在しなかった」女性を、科学者になる夢をあきらめた著者が、女性の身体と経験を思考します。迷信のようにはびこる妊娠にまつわる俗説、整形手術を行い、その体をあらゆる労苦を惜しまずにケアすることで「サイボーグ」となった女性、細やかで丁寧な仕事ができ、見た目にも快いという合理的な理由からこれまで数多く生まれてきた女性型のアシスタントロボット。これらの問題をボーヴォワール、ダナ・ハラウェイ、キャロライン・クリアド=ペレス、キム・チョヨプなど、科学の内外から見つめ、根深いジェンダー差別やバイアスに立ち向かう一冊。